「上野のキムチ横町でで売ってる豚足ロールに漬けの浅いネギのキムチをのせて食うとうまい」
という話を聞いて以来、僕の心はまだ見ぬ豚足ロールにとらわれてしまった。
まるで会ったことのないメル友の姿を文面から妄想する中二男子のごとく悶々がつのる毎日。
そしてある夜、僕はついに上野へと向かう決心をする。
しかしキムチ横町の夜は早く、夜八時を過ぎたあたりで営業しているのはキムチ屋さん一軒のみ。肉は売っていなかった。
後日、「肉の梁川」という店にあるらしいという情報を聞きつけて二度目のリベンジ。出撃時間を昼にして万全の体勢で店に向かうと確かにディスプレイに「豚足ロール」と書かれた札が!しかしあるのは札のみ。つまり売り切れッ! 涙を飲んで上野をあとにした。
そして三度目の今日、今日こそ、今日こそはッ! という気持ちで「肉の梁川」ののれんをくぐる。
ゴゴゴゴゴ……。
ディスプレイに張られた「豚足ロール」の札の下に、あった! あったよマサルさん! 小田和正の歌が流れていたなら涙が頬をつたっていたであろう程の感動で胸に帰宅。
諸君、これが伊集院さんが言ってた豚足ロールだ! ・・・たぶん。
グニャグニャしたハムみたいな感じ。
想像していたものより細身。
切ってみた。見た目はまさにハム。でも食べてみると豚足!
骨を抜いた形跡は見られない。抜いてから肉を寄せたのか?
伊集院さんのラジオでネギのキムチをのせてみる。
そして口に入れてみるプリプリで淡泊な豚足の味にねぎのキムチのパンチの効いた辛みが絡み合って激しく美味ッ!!
例えるならば草食系男子とツンデレ肉食係女子のボーイミーツ・ガールと言ったところか。って、なんのこっちゃ?
個人的にはお酒はビールじゃなく、焼酎があうと思う。少し甘みのある韓国焼酎ならなお良し。
ああ、酒がすすむ…。
酒がすすむよ、ララァ。見えるよみんなが。
キテ! レツ! ピャッカー! (どいつ?)
ハイっ! 酒がまわってきたので、このへんで「豚足をめぐる冒険」締めさせていただきます。
また会う日まで。会えるときまで。(モミ、モミア…、げふぅ!!)


■伊集院光のでぃーぶいでぃー 箱庭カウンセリングの巻

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